フランスからグローバリゼーションとオルタナティブを考える新しいフランス学
最新記事

アエロトランの廃線をめぐって

オルレアンからパリへ向かう電車に乗ると、右側に奇妙な高架がしばらく続く。一見するとモノレールに似ているが、凸型のコンクリート製の線路で、使用されている様子はなく、落書きだらけだ。駅らしい廃墟も見当たらない。ボース平原をひたすら横切って、ある地点でぷつりと途絶えてしまう。

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トリュフォー没後30年特集①―トリュフォー映画の女優たち―

1984年10月21日。ヌーヴェル・ヴァーグを牽引した映画監督フランソワ・トリュフォーが急逝した。享年52歳。そして、あれから30年の月日が流れた。その間、フランス映画の地勢図は大きく変わった。L・ベッソン、L・カラックス、J=P・ジュネ、A・デプレシャン、F・オゾンら気鋭の新人監督が次々に頭角を現す一方、ドゥミ(1990)、ルイ・マル(1995)、ブレッソン(1999)、ロメール(2010)、シャブロル(2010)、ミレール(2012)、シェロー(2013)、そしてレネなど(2014)、「作家」たちが相次いでこの世を去った。

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黒カナリアのハワイ二人旅

 なんと今回はハワイである。あちこち世界を旅しているのに今更のハワイ。ま、今回の道連れ、親友 N と相談の上、あまり遠くなくハードでなくかつ治安も清潔度も信頼のあるところというのでついに「憧れのー?」ハワイとなったわけである。したがって今回はハノイに続き二度目の二人旅。

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2013年も’1.99’ とフランスは高い出生率を維持

2013年も’1.99’ とフランスは高い合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子どもの数)を維持した。「手厚い出産奨励策」と「育児と仕事の両立のしやすさ」が低出生率に悩む日本など他の先進国との大きな違いと言われる。前者に関して言えば、フランスでは政府の補助政策の効果が大きく、出生率を上げることは、結局、予算をどう配分するかという政治的な選択にかかっている。また後者に関して言えば、女性の家事負担が大きい国ほど出生率が低い傾向があるが、仕事と家庭という男女の役割分担は男女を心理的にも引き離してしまい、結果的に子供ができないということも指摘されている。

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フランスで無銭乗車をしたら

初めてフランスに行ったときのこと。シャルル・ド・ゴール空港から RER でパリ市内に入ろうと思ったが、切符売場がすぐに見つからず、うろうろしていたところ、黒人の青年が現れた。彼の行く先を見ていれば分かるかもしれない、と思っていたら、そのまま颯爽と改札口を飛び越えて、ホームへと走り去ってしまった。僕がフランスの鉄道で最初に見たのは、鮮やかなまでの無銭乗車の現場だったことになる。

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「Shuhei のフランス語読解 :クンデラを読む」(3)

Chers amis、みなさん、今年も厳しかった夏をなんとか乗り切られたことと思います。まだ暑い日も続くと思いますが、九月の声を聞いてさすがに酷暑も一段落ですね。フランスの暦でいうと、九月は学年はじめ。Rentrée scolaire となります。またフランス語の文章にいっしょに取り組んでゆきましょう。

ひき続き、クンデラのカフカ論を読んでゆきます。下記を参照下さい。

bibliobs.nouvelobs.com/romans/20140603.OBS9277/j-aimerais-definir-la-beaute-de-kafka-mais-je-n-y-arriverai-jamais.html

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2013年思い出のテレビアニメ

気がつけば2014年も晩夏。溜まる一方の録画、HDの残量との戦い…見るべきか消去すべきか…葛藤の日々。昨年見たのはどのアニメだったのかすでに記憶が曖昧、という残念な状態ですが、整理がてら振り返ってみたいと思います。

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黒カナリアの映画時評

今回ご紹介するのは、ウェス・アンダーソン監督の「グランドブタペストホテル The Grand Budapest Hotel 」、インドの新鋭リテーシュ・バトラが監督・脚本の「めぐり逢わせの​お弁当 The Lunch Box 」、シルヴァン・ショメ監督作品にして 「アメリ」のプロデューサーの最新作「僕を探して ATTILA MARCEL 」、そしてドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ジェイク・ギレンホール主演「複製された男 Enemy 」の4本です。まだ映画館で上映中ですので、参考にしてみてください。

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浅野素女著 『同性婚、あなたは賛成?反対?-フランスのメディアから考える』

 『フランス家族事情―男と女と子どもの風景』など、浅野素女氏は フランスの家族の変容をテーマにした著書で知られるが、本書では「すべての人に開かれた結婚 mariage pour tous」をめぐる議論がフランスを分断するまでに至った背景を、保守・革新・中道を問わないフランスのジャーナリズムを丹念に追うことで、解明しようとしている。

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夏休みニコニコ大会 フランスの超ショート・コメディを見よう!

フランス産コメディ・ムーヴィーは、ハリウッド製のものに比べるとどうも敷居が高くて・・・と感じているみなさん!フランスでも、アメリカや日本と同じベタなお笑いの需要がちゃんとあるんです。

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『アグリゲーター 5年後に主役になる働き方』を読む

ノマド論の先駆者であるジャック・アタリは裕福な勝ち組ノマドを「ハイパーノマド les hypernomades 」と呼んでいる。彼らは自営業者、広義のフリーランスであるが、世界を見渡してもせいぜい数千万人しかいないエリートたちだ。具体的に言えば、金融業や企業の戦略家、保険会社や娯楽産業の経営者、ソフトウェアの開発者、法律家、作家、デザイナー、アーティスト、オブジェノマド(モバイルの類)の開発者たちである。

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Tu Kiffes La Vie!! ナウェル・マダニが放つ新しい笑いの Groove

ファレル・ウィリアムスの特大マラソンヒット”Happy”。ご機嫌なビデオクリップもヒットの原動力となりましたが、アーティストの推奨もあって世界中のあちこちでこのクリップがカバーされ、作り手の個性やお国柄を反映したあまたの作品が発表されています。フランスも例外でなく、チャリティ目的の動画を含めあれこれアップされていますが、一番人気なのがコメディエンヌ、ナウェル・マダニが仕掛けた“Tu Kiffes La Vie”。

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「Shuhei のフランス語読解 :クンデラを読む」(2)

Bonjour ou Bonsoir, mes amis ! 「Shuhei のフランス語読解 :クンデラを読む」の二回目です。英語に比べれば馴染みの薄いフランス語のまとまった文章を読むなんて、考えてみればなかなか難儀なことです。それでも、思いのほかたくさんの方にこの新コーナを読んでもらっているようで、J’en suis très content.

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動画でフランス語初級(6):天候を表す表現

毎日雨ですね。梅雨明けはいつになるのでしょう。「雨ニモ負ケズ」、鬱陶しい気候を乗り切りましょう。今回の歌では、まさに ‘Il pleut ‘ (雨が降る)と歌われています。60年代に流行ったサルヴァトーレ・アダモの ‘Tombe la neige’ (雪が降る)という曲がありますが、こちらは La neige tombe. の倒置した形です。歌詞の中にも ‘La pluie tombe’ という言い方が出てきますが、tomber は落下物が落ちてくる様を表しています。

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Why not “Mon Oncle” !

French Bloom Netも少しお手伝いしているジャック・タチ映画祭 in 神戸(元町映画館)。
何かと謀殺されがちな毎日を言い訳に映画とはすっかり無縁の日々だったのですが、これを機に久々に「ぼくの伯父さん」を見直してみました。

無機質な工事の音と共に現れる冒頭のクレジット。
初めてこの作品を見た時の衝撃もさながら、20年近く経った今でもこれほど印象的な映画クレジットは稀だと再確認。
50年代ならでは、のレトロな色合いとざらっとしたフィルムの空気感の中で、際立つタイポグラフィ。 この構図の完璧感と絶妙なフォント。

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今月の一曲 “Up On The Roof” Carole King

好きな作詞家の一人、ジェリー・ゴフィンが亡くなった。ソングライターチーム、ゴフィン—キングの片割れとしてつとに有名だけれど、奥方でもあったキャロル・キングの、コンビ別れしてからの活躍があまりに輝かしくて、その影に隠れてしまっているような気がしてならない。(シンガー・ソングライター、キングの代表作であるアルバム ”Tapestry” だって、キーとなる曲はゴフィンとの共作だったりするのだが。)

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Shuhei のフランス語読解:クンデラを読む(1)

FRENCH BLOOM NET のフォロワーのみなさん、はじめまして。Shuheiと申します。これから、月一度くらいの割合でみなさんと一緒に様々なフランス語の文章を読んでみたいと思います。

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哲学者が語る象徴主義詩人―ランシエール『マラルメ-セイレーンの政治学』を読む

現代フランスで最も旺盛な執筆活動を繰り広げている哲学者の一人、ジャック・ランシエール(1940-)が1996年に発表した詩人論が、このたび『マラルメ―セイレーンの政治学』として翻訳刊行された(坂巻康司・森本淳生訳、水声社、2014年)。ランシエールと言えば、哲学者アルチュセールの初期の弟子として知られているが、パリ第8大学教授として教壇に立つ傍ら、政治哲学に関する重要な著作を次々に出版し、特に近年は日本でもその主要な著作が毎年のように翻訳されるような存在である。そのような彼が、なぜ象徴主義の詩人マラルメを語るのだろうか。

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動画でフランス語初級(5):家族と身の回りのものを憶えよう!

今回は家族と身の周りの物がテーマです。 まずは自分の周りにいる人たち、家族を紹介する歌から聴きましょう。お父さん、お母さん、兄弟、姉妹は、もちろんフランス語で言えますね!

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動画でフランス語初級(4):いろんな動詞を憶えよう!

今回の歌は動詞がたくさん出てきます。 規則動詞やよく使われる不規則動詞の活用を覚えてしまいましょう。それと動詞 avoir と冠詞のつかない名詞を組み合わせた表現も!

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動画でフランス語初級(3):色の形容詞を憶えよう!

FBN のフランス語講座、第3弾です!
今回も歌を使ってフランス語を憶えましょう。今回のテーマは色の形容詞と様々な動詞です。
まずはこの歌で色の形容詞を憶えます。フランス語と英語の字幕がついているので、比較するとわかりやすいですね。