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鹿島茂 『悪党が行く-ピカレスク文学を読む』

文化講座でお題をいただいたので、ピカレスク小説に関する本をいくつか読んでいる。重要参考書のひとつが鹿島茂氏の『ピカロが行く』だ。ピカレスク小説は悪漢小説と訳され、スペイン語の「悪漢、悪党」を意味する「ピカロ」を語源とし、作品としては16世紀...
2013/Oct/06 / category: 本・文学

真の「作家」の去り方―宮崎駿『風立ちぬ』を観て

宮崎駿の最後の作品となるらしい『風立ちぬ』を観た多くの者は、当惑を覚えずにはいられなかったのではないか。これが、本当にあの『千と千尋の神隠し』(2001)と『ハウルの動く城』(2001)を世に送り出した映画監督の作品なのだろうか。もちろん、...
2013/Sep/20 / category: 映画漫画・アニメ

白山とモンブランを結ぶモンブラン

今年は富士山の世界遺産登録を受けて、地元の観光業は大いに盛り上がっているようだ。山は昔からそこにあるのに、急に意味づけが進むのは、もちろん人間側の都合であって、それ以上の意味はない。私の住む石川県でも、白山を町おこしに使おうという動きがある...
2013/Sep/18 / category: ライフスタイル食・レシピ

℃-ute単独パリ公演+ハロプロの現在

℃-ute(キュート)は2005年に結成したハロプロ所属の5人組女性グループ。7月5日にパリで単独ライヴ、さらにジャパンエキスポに招待され握手会を開催、共に大盛況だった模様。ハロプロってモー娘。とかのやつだっけ、というのが世間一般の反応かも...
2013/Sep/13 / category: 音楽

『お父さん、フランス外人部隊に入隊します』(2)

「おれの育て方がまちがっていたのか」。雄一郎の父親は、息子がフランス外人部隊に志願したのは自分のせいだと思い込んだ。しかしどれだけ考えても、どれだけ内面をつきつめてもわかることではない。答えは彼の中にはないからだ。この本の主人公は雄一郎では...
2013/Sep/06 / category: 本・文学政治・経済

『お父さん、フランス外人部隊に入隊します』(1)

『お父さん、フランス外人部隊に入隊します』は、地方の国立大学を中退し、「就職も決まったので、卒業旅行でアメリカに行く」と身内に告げたまま、フランスに渡り、そのままフランス外人部隊に志願した日本の若者、森本雄一郎のドキュメンタリーである。本の...
2013/Sep/05 / category: 本・文学政治・経済

La Legende Du Pays Des Oiseaux (Lullaby of Birdland) – Blue Stars of Paris

暑かった…。今年の夏はこの一言につきますね。熱波をを和らげる、日差しをはねとばすような曲を探し音の力でこれまでこの季節をしのいできましたが、その気すら失せた始末。この暑さに太刀打ちできる音はとうとう見つかりませんでした….。8月も締めくくり...
2013/Aug/31 / category: 音楽

サッカー選手の語学

面白い動画を見つけました。タイトルは「サッカー選手の語学」。日本人および日本に縁のある鄭 大世(北朝鮮代表)&朴 智星(韓国代表)といったサッカー選手の外国語によるインタビューのやりとりを紹介したものです。上手い下手の評価はともかく...
2013/Aug/28 / category: 教育その他

「フランスの大学で英語解禁」は誰のためなのか

フランス政府が、高等教育機関でのフランス語の使用義務を緩和し、英語による授業を事実上解禁する法案制定に乗り出した。フランスでは1994年の「トゥーボン法 loi Toubon」=「仏語使用法」で、国内で開かれる国際会議や放送、広告など公共の...
2013/Aug/27 / category: 政治・経済教育

フランスの同性婚をめぐる攻防、そしてアンジェリーナ・ジョリーが象徴するもの

2013年に入ってから堰を切ったかのように各国で同性間の結婚を合法とする法案が可決されている。4月10日にウルグアイで「結婚平等法案」が可決、4月17日にはニュージーランドで同性間結婚を認める法改正案が可決された。それがちょうど今月発効され...
2013/Aug/20 / category: ライフスタイル政治・経済

金沢21世紀美術館

金沢21世紀美術館に行ってきた。今年の夏はルーブル美術館ランス分館に行きたかったのだが、渡仏すら叶わなかったので、帰省ついでに同じSAANA設計の金沢21世紀美術館に行こうと決めた。金沢の町を歩いたのは何十年も前のことだ。隣りの富山県で生ま...
2013/Aug/15 / category: アート・デザイン

I went to Paris ― 80’sアメリカン・スウィートハートの回想

モリー・リングウォルド。その名を聞くと胸がきゅんとなる中年が少なからず、います。80年代に幾つものアメリカ製ティーン・ムービー・クラシックでヒロインを演じた彼女。わかりやすいカワイこちゃんキャラではないけれど、人をひきつけるユニークでニュア...
2013/Aug/13 / category: 映画

今月の1曲 Tift Merritt & Simone Dinnerstein “Night” (2013)

「コラボレーション」という言葉が当たり前に聞かれるようになって久しい。コンビニの企画もの商品をつい連想してしまう、お手軽さ、チープさが目立つ言葉になってしまったけれど、もっと緊張感と期待感を持たせるものだったはずではなかった? (さらに&h...
2013/Jul/18 / category: 音楽

追悼なだいなだ:『ぼくだけのパリ』

もう1ヶ月ほど前のことになるが、6月6日に作家のなだいなだが亡くなった。享年83歳。新聞では「老人党」の話題が中心だった。僕はほとんど著作を読んだことがなく、とくにコメントすべきこともないのだけれど、たまたま手元にある彼の『ぼくだけのパリ』...
2013/Jul/03 / category: 本・文学

クロード・フランソワ 映画「最後のマイ・ウェイ」

これはフランス最高のスーパースターを丸ごと味わえ、そして稀代の名曲「マイ・ウェイ」誕生の秘密がわかる贅沢な映画です。みなさんは、知っているかもしれませんが、たいていの日本人は「クロード・フランソワ?何それ?」という人がほとんどでしょう。それ...
2013/Jun/30 / category: 映画音楽

フランスの大学入試=バカロレア始まる:この哲学の問題、解けますか?

今週からフランスでバカロレア (baccalauréat =BAC) が始まった。大学入学資格を得るための全国統一国家試験のことだ。これを取得することで原則どの大学にも入学することができる。初日の哲学の試験は、どんな問題が出題されたかテレビ...
2013/Jun/22 / category: 政治・経済

グローバル展開する MUJI とユニクロ

1990年代後半のある日、サンシュルピス教会の裏通りを歩いていた時に開店したばかりの MUJI (無印良品)の店に出くわしたことがある。ちょっと興奮してお店に入り、無意味に買い物をしてしまった。無印良品は70年代後半の大量消費社会の真っただ...

地域社会の持続とグローバル人材をつなぐもの

「グローバル人材」というと、どういうイメージを持つでしょうか。英語を使いこなし、一流の多国籍企業に勤めて、海外のビジネスマンと対等に渡り合う人でしょうか。4月13日に京都大学で行われた「真のグローバル人材育成を目指して」というシンポジウムに...
2013/Jun/06 / category: 政治・経済
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