日本からパリへ遊びに来ているパリ狂の友人が、le défilé militaire(軍事パレード)を見に行くために Royal Monceau(パリ・オッシュ通りの五つ星ホテル)を予約したというので、la banlieue Parisienne(パリ近郊)に住んでいながら1度も体験したことがなかったわたしは、いい機会だと思い同行することにしました。
朝10時44分開始、と 14 juillet のイベントプログラムに書いてあったので、なんでそんなに中途半端なの?と思いつつも朝の弱いわたしはその友人の部屋に泊めてもらい、9時半には les Champs Élysées で場所を確保しました。1時間以上前なのにもう人だかりが。空港のようなコントロールを通り、なんとか道路沿いのフェンスから3列目くらいで見ることができました。
もっとも、わたしは Patrouille de France(フランス空軍のアクロバットチーム)の演技飛行にだけ興味があり、Champs Élysées のパレードはどうでもよかったのですが、フランスに生きながら 14 juillet を1度も経験しないのも残念!と思い、参加してきたわけです。
と前置きが長くなりましたが、その軍事パレードの様子を写真でどうぞ。
Patrouille de France の演技飛行 N°1
ジェット機がびゅーんっと頭の上を飛んでいくのは痛快でした。
ニュースでしか見たことのなかったトリコロールの雲を見たとき、思わず「キャー!」と奇声を上げていました。
Patrouille de France の演技飛行 N°2
戦闘機が頭の上を飛んだのは、今はなき東葛飾郡沼南町に住んでいて(2歳〜小学校3年生)
徒歩圏内に海上自衛隊下総航空基地があったとき以来です。
オートバイ隊。
前列の人たちはみんな大きくて(わたしはチビ)見えなかったので、
どの写真も背伸びをし、マックスに腕を伸ばして撮っています。
この写真たちを見てやっと、何が行われていたのか分かった感じです♪
30分に1度、なんか通るかな?なんか演奏があるかな?という、かなりゆるゆるとのんびりしたスケジュールでした。
せっかちな日本だったらコレ、絶対ブーイングのはずだけど、さすが、安定した寛容さのフランス人。わたしなんか後半は、イライラもマックスでした。
しかも、最後まで le Président(大統領)の到着を待っていたのですが、なんと、彼が登場したのは La Place Concorde だけだったという。
ひと通り le défilé(パレード)が終わって静かになり、警官たちがひとりずつ、等間隔にフェンスの際に観客の方を向いて並び始めたんです。だから、「お、いよいよ大統領の登場だ!」と思ってしまったんですね。プログラムにも書いてあったし。
で、30〜40分待ったのですが、les Champs Élysées は静まりかえったまま。チラホラと帰る人も出始め、待ちかねてひとりの警官に尋ねたら、
C’est terminé !
「終わりました!」
しつこく訊いたら、
C’est terminé !
と、ジェスチャー(日本で野球の審判がやる「セーフ!」のような感じ)混じりで怒鳴られました。
すごく大きな行事なのに、終了のアナウンスもサインもなにもないって、フランスならではだよなぁ・・・。いやでも考えてみたら、あんなとこ大統領が通ったら、危なくてしょうがないですよね。
次回は、le feu d’artifice(花火)についてお伝えします!
À très bientôt !
学校行かずにフランス語!
KiKi MAILLET
2005年「学校行かずにフランス語!」をオープン。フランスとフランス語が好きすぎてフランス人師匠と結婚の末、パリ近郊クルブヴォワ市に移住。7年暮らしても慣れないフランス生活と、上手にならないフランス語に四苦八苦中。