パリ流おしゃれ術? …毎月のようにどこかの雑誌で取り上げられているそんなテーマ、今さら感いっぱいだわ~と思っていました。が、米澤よう子さんの本はけっこう楽しめます。
米澤さんはイラストレーターで、パリに4年滞在された経験あり。パリ流おしゃれの本を何冊も出版されています。私は『パリ流おしゃれアレンジ!』とその続編を読んだのですが、とにかくわかりやすい。イラストによる失敗例を見ると、非常に説得力があります。「最新アイテムを取り入れているのになぜかダメな例」など、なるほど~と納得できます。
『パリ流おしゃれアレンジ!2』の冒頭、「リアル・パリジェンヌ 世界が関心を寄せるおしゃれ その実態は…」というページには、このような説明があります。
「少ないアイテムを着まわし、着こなし、着くずし、程よくフェミニンでこなれたカッコ良さがあり、どれも普遍的アイテムでありながら個性的に映る。服に“着られる”ことのない自分が主役のおしゃれです!」
…これが実現すれば、理想的ですよね。ところで、パリに滞在したら、きっと誰もが一度はこう思うはずです、「パリジェンヌ全員がおしゃれなわけではないのね…」と。そんな当たり前のことも、「おしゃれなパリジェンヌ!」というイメージを日本でこれでもかと植えつけられた頭には、現地に行くまで実感できない方が多いのではないかと。
と同時に、パリジェンヌ(というよりフランス人女性全体)は、日本人女性にはない何か決定的におしゃれな要素を持っているなぁ、と感じる瞬間があるのも事実ではないでしょうか。漠然としたその何か、それを米澤さんは非常にうまく説明してくれています。
□「パリ流 おしゃれアレンジ! ―自分らしく着こなす41の魔法」米澤よう子
□「パリ流おしゃれアレンジ!2 ―大人可愛く着こなす41の魔法」米澤よう子
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