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フランスの町とお菓子(1) パリ風フラン(Flan Parisien)

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フランスのBoulangerie(ブーランジェリー/パン屋)は、日本とすこし違っています。

ほとんどのBoulangerieでは、パンだけはでなく、写真のように、結構ハイクオリティなケーキも一通り揃えているのです。Boulangerie & Patisserieとの看板をあげているお店も多い。

Tarte aux fruits (フルーツタルト)、Fraisiers (フレジエ/フランス版ショートケーキ)などきらきらのケーキの中で、見た目は大人しいけれど皆に愛されている定番お菓子…それが、Flan(フラン)。パリはもちろん、フランスのどこでも味わえます(写真は、有名なPAULのフラン!)。

イギリスのカスタードタルト、ポルトガルのパステル・デ・ナタ、マカオのエッグタルトのような、人気の存在です。

コーンスターチで固めるからか、日本のケーキとはまた違った味わいですが、材料も作り方もシンプルで、おうちで簡単にできます。フランスお菓子作り、はじめてみませんか。

Flan Parisien (パリ風フラン)

準備:40分 調理:40分 休憩:2時間

材料(18㎝型)
たまご       2個
砂糖       100g
コーンスターチ   45g
生クリーム    100ml
牛乳       400ml
バニラビーンズ   1本
パイ生地  1枚

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1.ボウルのなかで、たまごと砂糖をあわせて泡立てます(白くならないように)。
  コーンスターチと生クリームを加えて、なじませる程度に混ぜます。

2.鍋に牛乳を入れます。バニラビーンズを半分に割って、中身の種を鍋に加えます。
  それを火にかけて沸騰直前まであたためます。
  あたたまったら、鍋の中身を1のボウルに注ぎ、軽くかき混ぜます。
  上記を別の鍋に移して(漉した方が丁寧です)、中火にかけて木べらなどで混ぜ続
  けてください。

3.液体がクリーム状になったら、火からおろして、容器に移し替え、ふたを閉めるorラップをかけて冷ましてください。

4.その間に、型にパイ生地を敷いて、フォークで穴を開けておき、涼しいところに待機させておいてください。

5.オーブンを210℃に余熱します。

6.土台の生地を敷いた型に冷ましたクリームを流し込み、表面を平らにならして、オーブンで20分焼きます。その後、温度を240℃にあげて更に10分焼いてください。

7.冷まして、涼しいところで2時間寝かせれば、できあがりです。Bon appetit!:)



posted date: 2017/Dec/14 / category: 食・レシピ

神戸在住。パリ留学中にフランスの地方の豊かな食文化に傾倒。フランスの町とお菓子のことを中心にお伝えさせて頂きます。2016年春より、とある山の上にて、地方菓子を味わいながらフランス語・食文化に触れる会を月1で開催中。

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