フランスからグローバリゼーションとオルタナティブを考える新しいフランス学

黒カナリアのぶらりヨーロッパ一人旅 (フランス+スイス+ベルギー+ちらっとオランダ編)①

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今年は早くからチケットを抑えていたけれど、本当に仕事が終わった瞬間に行けるのかーと半信半疑なままエールフランスに乗り込んだ。仕事をあたふたと片付けたためなんとなく大事なものを忘れたようないないようなおぼつかなさと肉体的な疲れを引きずったままの旅立ちである。これから三週間大丈夫か、わたし。

パリ到着&謎なシャワー。

いつもならばよくよくホテルの場所を調べておくのだけれど、なにせ今年はぎりぎりのスケジュール。リヨン駅近くとしか把握していない。いいわ、こういう時こそタクシーに乗るんだもんね。 パリは決められたタクシー乗り場から乗らないと、いわゆる白タクに引っかかる恐れがあるので「いや、これは結構な坂やんかー」と愚痴りつつ駅前のタクシー乗り場に重たいスーツケースをひっぱりつつ移動する。

差し出したホテルのアドレスを見て運ちゃんはなぜか微妙な反応。「近いのはわかってるけど、腰を痛めててスーツケース持って歩きたくないのよ」と我儘マダムな感じで言ってみると、運ちゃん納得したのか走り出す。が、えええ!ここってさっきのバス停からすぐそこじゃない。駅まで歩いた距離の方がバス停からホテルよりずっと遠い。まさにバス停からほんの15メートル先なだけ。 「マダム、タクシーなんて乗る必要なかったぜ」 むくれ顔の運ちゃんにどうも失礼したわねーと6ユーロ払い(一方通行があって遠回りしたのよ)ホテルになだれ込みとりあえずシャワー。

しかし裸で待てども待てどもシャワーの湯が熱くならない。おっかしい。ま、そこはパリ。なかなかお湯が出ない時もあるしねえ、それにしても赤の差す方向は左よね。かくしてシャワーハンドルを左に回し、そのまま時差ボケた頭で待つこと二分。 まあ、まさかとは思うけどーついに逆に回したらいきなりあっついお湯出ますやん。 はああ?? こんなシャワーのサインみたことないんですけど。誰でもこれじゃあ左がお湯、右が水と思うよね! 怒りにまかせて写真撮っちゃった。 しかし今振り返ってみればこれぞ今回の旅の、水回りトラブルの予兆であったかもしれない・・・

スイスは楽し

パリから TGV の一等を安く予約してお食事つきの快適な旅。3時間半ほどでジュネーブについた。降り立ってみてもフランス語表記であまりおフランスと景色上の違いはここではまだない。ただ、行きかう人々には、全体的に小粋さを引いて素朴さとキチンと感を足したような(ほんまか、と思う向きもあると思いますが本当です)感じが漂う。

そして明らかな違いはトイレです、トイレ! どんな田舎で行こうが山の上で行こうが、スイスのトイレは見事なまでにキレイ! この辺りは民族の違いなのかなんなのかよくわからない。基本的にラテンの国々のトイレはいまひとつである。ならばドイツはいかがか?レポートどなたかお願いします。

レマン湖畔のカフェで名物ジェット―の噴水(写真1)を眺めつつパナシェ(ビール+ジンジャーエールのカクテル)を飲んでからボートで旧市街に向かう。ジュネーブでは、ホテルで泊数分の市内交通カードをただでくれる。これを使うと市内のトラム、ボート、バス全て乗れます。スイスって太っ腹! 素敵! だからこそ観光案内のお兄ちゃんもまずホテルまで歩けるよといい、ついではトラムですぐだよと勧めるのだが、ここはタクシーを拾って正解。スーツケース引いてそんなに歩けないし、慣れないとトラムでも正確な駅で降りるのは難しい。リュックを背負っているのがいまだにバックパッカーに見えるのか、みなさんやたら歩けとかバスとか勧めるんだけど。タクシー代くらいあるの!! いいから行って、ホテルのまん前まで。

ジュネーブ旧市街地には精密時計のスイスらしく有名ブランドが居並んでいるが、パテック・フィリップは美術館を持っているというのでちらりと場所を尋ねようと、金持らしき中国人がどやどや出てきたサロンに入ってみる。実に優雅なサロンのマダムに「美術館に行きたいんですけど」と言ってみると「そうですか、それではマダムに招待券をさし上げましょう」と何も買ってないのにまたしても太っ腹! 10ユーロほどする券をくれた上に道まで説明してくれる。ここではさすがに「お車じゃないので?」と聞かれた。ですよね。パテック・フィリップだもんねー。みんなお客はお車よねー。でも私はトラム&徒歩です・・・

で、無料招待で入った美術館、実に素敵。きらびやかかつ精巧な細工のジュエリー時計、仕掛け時計、懐中時計、歴史をさかのぼりながらなんとも優美な世界を垣間見られます。 地下に5ユーロ入れればよい返還式無料ロッカーがあり、「小銭がなくて」といいながら、まだスイスフランになれない身でなぜか0,2フラン(小銭すぎる!本人は20フランのつもり)を渡してコインを借りると言う実に恥ずかしい間違いを犯し、でもとても素敵な受付嬢は計算に弱い東洋女に実に優しくロッカー用のコインを貸してくれたのだった。ああ、恥ずかしい・・・ 時計好きな皆さんもそうでない方も訪れるのをお勧めできる美術館です。

山は美し。

さてジュネーブから翌朝急行で一時間半ほどか、首都ベルンではスイス人の友人 A が出迎えてくれる。いつもの太い横縞のポロシャツに身を包み、ピカピカ頭に長身の彼は目立つのですぐわかる。ホテルでスペインからの友人 L とその恋人 J、そしてJの連れ子二人(なんか複雑なんです、このカップル)も合流し、下調べもばっちりな A の案内で、この日はお子ちゃま連れにふさわしく、お菓子工場と牧場の素敵なレストランでの夕食。

翌日は憧れのユングフラウヨッホヘ。 やはりスイスと言えば山。この日は全員、長引いた夕食にも関わらず(スペインの子供は宵っ張りだね)早起きし、みんな半分眠っていたのだが、電車で揺られつつ高度があがるにつれてどんどんテンションも上がって行く。夏のスイスはみんなが山を目指すので電車は満員。ただ最後の高山列車は座っていないと危険なので立つことはない。係員が人数を数えて増本するのだ。

これぞスイス!な美しい車窓(写真2)に目を奪われているとなぜか甲高い声の車内放送が。はああ、日本語?しかも聞き覚えのある少女の声? 観光列車なので各国の言葉で高度や山々の説明がなされるのだがなぜか日本語バージョンだけがハイジなのだ。これはかなりおかしい。他の国の言葉は大人のきちんとした放送なのに突然日本語だけ可愛らしい声が流れるので笑ってしまう。ま、それくらい日本人はハイジ好きということになっているのであろう。おかげで「お・し・え・てーおじいさんー!」のメロディが頭から離れなくなってしまったではないか。

 

電車を乗り継ぐこと三時間少々、降り立つとそこは山々に囲まれ真夏なのに一面の雪(写真3)。ユングフラウに設けられたスフィンクス展望台。手もかじかむ寒さです。 みんなで雪景色を魚にシャンパンで乾杯。いい年して高いところの好きな私はお尻が濡れるのも構わず宙に張られたケーブルで空中散歩を楽しんだ。下着まで濡れて、ペーパータオルを挟んで乾かす羽目にはなったけど。でもそれくらいしたくなるほど素敵な景色と天気だったのです。 その後はこんな高い山まで届く鉄道を作った人々をたたえて長いトンネル内を見学し、つるつるすべるコースに悲鳴を上げつつ夢のような山の時間修了。 下っては中腹の登山口にあたる村で夕食。隅のテーブルは日本人の山岳ガイドらしき皆さんである。こちらはスペイン人一家にスイス人に謎の東洋女。会話は英語なので気を許したのであろう、かなりなボリュームの日本語が丸聞こえ。 日本人団体の噂に某国営放送の悪口、そして彼らが絶賛していたのが俳優の宍戸開さんであった。なんでも山に来られたらしいですが、すごく感じのよい素敵な人だそうです。いやあこんなところで株が上がるとは宍戸さんも思っていなかったであろう。

翌日は首都ベルンから電車で一時間くらいの湖の見下ろせるニーデルホルンにケーブルカーで上り、美しい景色(写真4)を楽しみつつ、立って乗る式の自転車で山を下った。ここは人も少なく、時間はないが山々の景色を楽しみたい方にはお薦め。素敵な別荘に囲まれた湖もクルーズできます。 天候に恵まれ、山々の美しさを満喫できたスイス滞在。この間にスペイン人カップルは、スイスの銀行に口座を開き、母国でなにかある前にとお金を移す準備までしていた。確かに今、スペインって火種だもんねー。 その銀行の講座開設から何から全てお膳立てしてくれた A には本当に深謝である。

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身体と心に気持ちのいい事が大好きな、自分に甘いO型人間。 映画は堅すぎるドキュメンタリーをのぞいて、こてこて恋愛物からホラーまでとりあえずなんでも食いついてみる系。