フランスからグローバリゼーションとオルタナティブを考える新しいフランス学

今月のあるウチ読んどきヤ!“Alison’s Zinnia(アリスンの百日草)”Anita Lobel

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すっかり桜の季節となりました。日本的な春の情緒もよいですが、どこもかしこもそればっかり、となるとちょっとねえ。花もいろいろあるのですよ。そこで紹介するのがこの一冊。ご主人のアーノルドとともにおしどり絵本作家として知られるアニタ・ローベルの作品です。 Alison's ZinniaAからZまでアルファベットを名前の最初の一文字に頂いたいろんなタイプの女の子たちが、自分と同じアルファベットではじまる花を、次のアルファベットではじまる名前の友達に贈る—そんな趣向の本です。(「Alisonは、Beryl のために Amaryllis を買い求めました」、という調子)。平たく言えば、女の子たちが繰り広げる花のリレーです。 大事な友達にこれと思った花をあげるため彼女達がしたことも、わかるようになっています。お金を払うだけでなく、花を手入れしたり、用意をしたりと忙しい。名前と同じアルファベットがつく動詞が使われていて、声に出して読むととても調子がいい。 ページの下の方にさりげなく、細やかに描き込まれた女の子たちがなんともいじらしくて、人に花を贈るときの気持ちのときめきが自然と伝わるのも魅力的ですが、この本の主役は何と言っても贈られる花、花、花。ページいっぱいに力強いタッチで描かれ、はかなげな可憐さというより、咲き誇る生命力にあふれています。写真やイラストで見るイメージとしての花ではなく、胸にかき抱いたときに感じる「生きもの」としての花。あの感じです。一枚一枚を見ていると、花を愛でるというのはこういうことだったんだよね、と改めて思います。
アリスンの百日草
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大阪市内のオフィスで働く勤め人。アメリカの雑誌を読むのが趣味。 門外漢の気楽な立場から、フランスやフランス文化について見知った事、思うことなどをお届けします。