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黒カナリアのぶらりヨーロッパ一人旅 (フランス+スイス+ベルギー+ちらっとオランダ編)③

週末には再びタリスでベルギーへ。小一時間の旅路。ブリュッセル南駅だけは近代的だけれど友人宅に近いゲント駅は古く、エスカレーターもリフトもなし。他の駅もほとんどご同様らしい。

ベルギー&ちょっとだけオランダ

友人は実は出産してまだ3週間にもならない身、大丈夫??という私をよそに色々と案内してくれた。あちらは四日ほどで退院させられ普通の生活なのだとか。お国違えばーである。 まずはゲントの大聖堂を見てからクルーズへ。ガイドが巧みに船の操縦をしつつ3ヶ国語を操り皮肉を交えて歴史案内。建物が黒っぽく壁がぎざぎざしてデコラティブなのがベルギーの特徴(写真1)。前回来た時にベルギー国内の主な観光スポットは尋ねたので今回はちょっとだけオランダの村を訪問。友人宅から近いとはいえ車で一時間半ほどのオランダに向かう。 可愛らしい海沿いの町Zierikzee (写真2) はオランダ・ベルギー両国の人々の憩いの場らしく、みなさん天気は今一つでもアイスクリームをなめなめ楽しそう。運河には跳ね橋やヨットが並び家々のドアが必ず深いグリーンというオランダ的な風景が広がる。

 

友人宅では生まれたての男の赤ちゃんと4歳になる長女がいてまあこの子がおしゃまさん。初めての東洋人(私)を観察しては「お箸で食べて見せて」だの「朝ご飯は何を食べるの」だの「日本語でこれはなんていうの」だの4つと思えぬ賢い質問を繰り出す。目の形が違うだとか今、お口に何つけたのとか、ファッションチェックも欠かさない。はあぁ女の子だねえ…

ええ、テロなのなんなの??

ベルギーから帰ってパリはシャイヨー宮近くのホテルに二泊して最後にエッフェル塔の眺め(写真3)とお気に入りのロダン美術館(写真4)を再び楽しんだ(庭だけならば1ユーロで入れます。お庭にも彫刻がありとても素敵、カフェもあります)。 気持ちよくホテルを出て空港に着いたのはいいのだが、はて乗るはずの便がなぜかボードにない。はれれ?としていると係員に便名を尋ねられる。「そんな便ないよ」と言われて自分を疑う。ここへきてまさかボケたか?とエールフランスカウンターに行くとこともなげに「ああ、時間変更になったんですよ。二時半に出ます」 ええ、一時間後じゃない。ちゃんと連絡してよ、エールフランスーと内心罵ったが仕方ない。

北京便に乗り込む中国人でごった返す中、なんとか荷物を預けてさて搭乗口へーと思ったら不意に現れた警官に足止めされる。とにかく「下がれ下がれ」の一点張り。 「えええ、なんでよー」係員に掛け合っても「警察の指示でとにかく封鎖です。時間はいつまでかわからない」 飛行機に間にあわないわと叫ぶ中国人のおばちゃんやぐずる子供であたりは大混乱。牛ぎゅう詰めで暑いし。

あきらめ顔の黒人男性と目が合い「こんなんじゃ全便遅れるから大丈夫よね」と言っていると突然どかーんと爆発音! なにー。テロか? こういう時つい人間って同朋を求めるのね。先ほどから隣にいる女性が日本人ぽいなと思っていたのだが向こうもそう思っていたようで「今の爆発音ですよね」と向こうが話しかけてきた。「そうですよね」一体全体何事??? どうやら不審な荷物が発見されてそれを警察が爆破したようなのだ。

それにしても怖いよー。しかもそれで済んだからとすぐにもみんなを飛行機に乗せちゃうところも更に怖いよー。本当にいいのか??先ほどからわたしの頭はダイハード2状態なんだけど !! 一応何事もなく飛行機には乗り込んだけどここからがまた長かった。排水管の異常でーとゲートに戻って修理、その後は計器についた霜をとる装置の不具合でまたしても待たされ結局三時間半、動きもしない飛行機で待たされた。 やれやれ。まあ終わりよければとはいうものの、最後にとんだおまけのついた旅でした。

(後日談ですが、アメリカ人の友人によると、空港で不審な荷物が放置されている場合、警察が爆破処理するのは911よりももっと前からのことだとか。ちなみにアメリカでは発見後3時間で爆破するらしい。世界的にはごく普通にある手順だそうです。 はああ、そういうことになってるのね。今までそんな事態に遭遇しなかっただけのことだったわけだ。でも日本の空港で不審な荷物が爆破処理されたことなんてあったっけ?? 世界は思ったより物騒なのでした)



posted date: 2012/Sep/14 / category: バカンス・旅行

身体と心に気持ちのいい事が大好きな、自分に甘いO型人間。 映画は堅すぎるドキュメンタリーをのぞいて、こてこて恋愛物からホラーまでとりあえずなんでも食いついてみる系。

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