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黒カナリアのぶらりミラノ一人旅 (3)

今回急に決めた旅で出る間際に友人に「今年はミラノに行くからね」ーとメールすると、いつ来るの、何日くらい、どこに泊るのと矢継ぎ早に質問が来て、なんと会いに来てくれることになった。それもスペインとスイスから二人も。まあこの辺りは私の人徳であろうーふふん?

ミラノで同窓会?

この二人―スペイン人のL(女性)とスイス人のA(男性)とは、2006年夏、フランスはボルドーに滞在し、フランス語を習ったのだがその際に知り合った。Lはかつての「ボルドー一人旅」編にも登場し、炎の男J(とわたしがあだ名した)彼氏が、スペインから車で週末ごとに会いに来るというアツアツぶりだった。その後日本に遊びに来たこともある。今もJと色々複雑ながらも進行中。一方スイスの政府機関で働くAは、映画に銀行の頭取か会計士役で出てきそうな長身+まじめ一徹風な外見ながら、独特のユーモアの持ち主である。ボルドーで三人で歩いているとみんなに「なんであなたたち仲が良いの?それだけ違うのに」と不思議がられた。確かに国も年齢も職業もまったく異なる三人である。思うに三人とも一人でフランス語研修に参加して、キッチン付きのレジデンスを借りており、基本的には一人が好きだけど、時に誰かと過ごすのも悪くないと思うタイプだからかもしれない。

この二人がミラノ最後の夜を一緒に過ごそうとわざわざLはバルセロナから飛行機で、Aはベルンからユーロスターでやってきてくれたのだ。先に着いて同じホテルにチェックインしたLとホテル近くのお洒落なカフェでランチ。ここのトイレはOKトイレである。旧市街地以外は改装して店も新しいのでトイレもまともです。 トマトとモッツァレラチーズをちらしたグリーンサラダとパニーノを半分こして食べながら、そこはガールズトーク、彼氏や仕事のこと、ボルドーや日本に来た時の思い出話などおしゃべり&おしゃべり。それからミラノ中央駅にAを迎えがてら地下のスーパーでお土産を物色したり、ベネトンや専門店を冷やかしたり。

スーパーではお土産向きのインスタントリゾットやクッキー、ミラノのドゥオモが描かれたチョコ(売り切れだったけど)などがお安く手に入る。空港で買うとほぼ2,3倍の値段だったので驚いた。 「あれきっとそうだよね」と長身、横縞の服の男性を同時に見つけて駆け寄る。いつもA氏、白地に太い横縞のポロシャツが御得意なのだ。二人の美女に黄色い声とともに迎えられて彼もとても満足そう?? この夜はわたしが予約しておいたブレラ地区の オステリア (乗りつけたタクシーの運ちゃんも、いい店だよと太鼓判を押してくれた)で私とLは色々なシーフードの前菜とロブスターのパスタ。絶対シーフードは食べない(そのあたりは本当に頑固!)Aは生ハムメロンとアマトリチャーナをイタリア産のゲビュルツトラミネール(アルザス産が有名だがボーイがイタリアにもあるんですよと自慢していた)で頂きました。美味しかった!

ここのトイレは綺麗だったのだがLが入った時には先に入った女性がアラームを鳴らし、私が入った時には途中でライトが消える(時間制なのね、私が長かったわけね)というハプニングがあったが、まあ消えたければ消えなさい、少なくとも便座は今私のお尻の下にあるんだしーと落ち着いて用を足しました。 その後いかにも美味しそうなジェラテリアでAのおごりのジェラートで締めくくり。―甘いものはどうもね、という辛口な男性が好きな(どうでもいいけど)私だが、甘いモノ好きのAが大きな手にカップを抱えていかにも幸せそうにジェラートを食べているのはなんだかとても可愛らしかった。 というわけで思わぬ再会で今回の旅は幕を閉じた。二人からは「日本、頑張って!」と地震直後も今回も応援してもらった。つくづく友情に感謝である。



posted date: 2011/Sep/30 / category: バカンス・旅行

身体と心に気持ちのいい事が大好きな、自分に甘いO型人間。 映画は堅すぎるドキュメンタリーをのぞいて、こてこて恋愛物からホラーまでとりあえずなんでも食いついてみる系。

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