フランスからグローバリゼーションとオルタナティブを考える新しいフランス学

2月の一曲 “I Saw The Light” Todd Rundgren   ”Something/Anything” (1972)より

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ヴァレンタイン・デイも終わり暦の上では春に向かっているらしい?2月の終わり。甘い贈りものへのお返しになりそうな、とびきりチャーミングな「男子からのアンサーソング」を選んでみました。

タイトルや歌詞に出てくる”Light”は、以前紹介した浅川マキの『それはスポットライトではない』で歌われていた「(あんたの目に輝いていた)あの光」と同じもの。気づいていたのに何もできないまま終わったことを振り返り嘆く男の歌でしたが、今回紹介する曲の「僕」は違います。(たよりなさそうな、ぽよーんとしたトッドの声のおかげでしょうか、やさしい控えめな男子が目に浮かびます。)人を好きになるなんてありえないと思い込んでいたのに、仲のいい友達としてつきあってきた「彼女」の目に輝くものにとうとう気がつくと、恋に落ちた自分を正直に認め、行動に出ます。大好きだ、と気持ちを伝えるのです。

「冗談で言ってるんじゃないよ だって、僕の目に映る君は、他の誰とも違うかけがえのないひとなんだもの これまでは逃げてばかりいたけれど それももう終わり 見えるかい?僕の目に輝く光が」

伏し目がちだった自分にさよならして、まなざしを返す。相手とつながろうとする。この小さな勇気?を素直な言葉にしたところが、この曲をいっそうスウィートにしているように思うのですが、いかがでしょう?

メロディラインもかわいいし、ふた昔前の多重録音技術(トッドが全ての楽器を独りでこなしてます)のおかげでテンポがビミョウに狂っちゃうところもほほえましい。ツインギターっぽく聞こえるベタなギターソロも、甘酸っぱさを盛り上げます。

お互いの目の中に「光」を見出した二人の前に開くのは、春への扉。雪がちらついたり、風はまだ冷たいけれど、季節は動いてゆきます―。

聴いてみたい方はこちらでどうぞ。 youtu.be/FifkGOP8qec

サムシング/エニシング?(ハロー・イッツ・ミー)+6(K2HD+HQCD盤/紙ジャケット仕様)

 

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GOYAAKOD=Get Off Your Ass And Knock On Doors.

大阪市内のオフィスで働く勤め人。アメリカの雑誌を読むのが趣味。 門外漢の気楽な立場から、フランスやフランス文化について見知った事、思うことなどをお届けします。