フランスからグローバリゼーションとオルタナティブを考える新しいフランス学

8月の一曲 Joni Mitchell “Why Do Fools Fall In Love?” “Shadows & Light”(1980)より

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 夏も終わろうとしている今、爽やかな夏の夜のひとときをイメージさせてくれる一曲を選んでみました。  ジョニ・ミッチェルの1979年のコンサートのライブ音源。パット・メセニーにジャコ・パストリアスといったジャズ・フュージョン畑の一流どころをバックに従えたコンサートで、聴衆も大人。ぱーっと盛り上げていきましょ、というより、独自の道をゆく才女とその仲間達が音楽を作ってゆくのを見守る感じで進行してきた中、ブレイクとして使われたのがこの一曲です。

 オリジナルはいわゆるオールディーズの名曲で、ボーイハイテナーヴォイスの甘酸っぱさと、ちょっとのんびりしたドゥワップコーラスがシンクロしてちょっとないわくわく感に満ちています。映画『アメリカン・グラフティ』の冒頭でも使われていました。ジョニにとっても、聴衆にとってもティーンの頃を思い出す懐かしのメロディといったところ。  「ロックンロール!でもやりましょうか?」という“らしくない”MCの後、アカペラグループ、パースウェージョンズを率いて歌うジョニの楽しげな様子が好ましい。オリジナルに引きずられずいつもの彼女らしいマナーで歌っていて、しっかりジョニ・ミッチェルの曲にしてしまいました。また彼女の透明感があって少し乾いた声は、曲に別の表情を与えています。

そしてこのテイクをさらに魅力的にしているのは、夜の野外コンサートという設定。開放的な空間で、ちょっと意外な選曲にびっくりさせられながらも懐かしの一曲を楽しむ聴衆と、ステージの上のジョニ達との何とも言えないインティメイトな雰囲気が、この曲を特別なものにしています。本業だけでなくPFunk軍団への客演でも知られるマイケル・ブレッカーの、弾けるサックスソロもいい感じ。

聴いてみたい方はこちらでどうぞ。

 

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GOYAAKOD=Get Off Your Ass And Knock On Doors.

大阪市内のオフィスで働く勤め人。アメリカの雑誌を読むのが趣味。 門外漢の気楽な立場から、フランスやフランス文化について見知った事、思うことなどをお届けします。