フランスからグローバリゼーションとオルタナティブを考える新しいフランス学

今月の1曲:Lou Reed – Coney Island Baby

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ニューヨークを代表するロック・アイコン、ルー・リードが亡くなった。献花の代わりに、彼の残した曲を取り上げる事をお許し願いたい。

Coney Island Baby (Aniv)伝説的なヴェルヴェット・アンダーグラウンドを振り出しに、グラム・ロックのただ中へ飛び込み、ノイズ・ミュージックと真っ向勝負したり、メタリカと組んでアルバムを発表するなど、時代とともに変貌しつつ厳しくロックの細道を歩んだ人だった。個人的には、シンガーとしての彼も忘れがたい。

その中毒性のある独特な声が魅力だった。いわゆる「美声」ではない。音程もあやしいし、じゃあ表現力があるのかと問われると、困ってしまう。ただ、時に気だるく囁き、激しいギターの音に張り合うように爆発する、スモークのかかった彼の声には聞き手を麻痺させ、静かに高揚させる何かがあった。

ここで選んだのは、そんなルーの声あってなりたつ1曲だ。歌われているのは、眠たい街ロングアイランドで送った高校時代のこと。普通の男の子になろうと必死に努力したもののそうなれない自分を認め、受け入れていった当時を回想するパーソナルな内容で、彼にとっても特別な一曲だったんではないかと思われる。

また、この曲は当時のパートナーであるレイチェルに捧げたラヴソングでもある。ルーと同様セクシャリティについて悩み、自分の意志で女性として生きる事を選んだレイチェル。故郷を捨て、サーカスのように色々な人間がひしめくニューヨークシティで生きる事を選んだルーを支えた人でもある。ゴスペルのように繰り返されるGlory of Loveのフレーズに、ルーのピュアなキモチが昇華されてゆくのが見えるようだ。

聞いてみたい方はこちらでどうぞ。 youtu.be/kwLlvcDi4PQ

 

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GOYAAKOD=Get Off Your Ass And Knock On Doors.

大阪市内のオフィスで働く勤め人。アメリカの雑誌を読むのが趣味。 門外漢の気楽な立場から、フランスやフランス文化について見知った事、思うことなどをお届けします。