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ANGE アンジュが初来日!! 今月27日と29日に東京公演

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ANGEアンジュが初来日する!今月27日と29日に東京でコンサートが行われるのだ。アンジュは(フランス語で’天使’)はこれまで600万枚のアルバムを売り、6枚のゴールドディスクを取り、3000のコンサートをこなしたフランスの大御所ロックバンドだ。1970年に始まった音楽の冒険の生存者は今やリーダーのクリスチャン・デカンだけだが、90年代半ばから彼の息子のトリスタン(キーボード)が加わり、親子2世代バンドになっている。3年前、40周年を祝うために「40回目の雄たけび―Ange: la 40ème rugissante」と銘打ったツアーを行ったが、その後も快進撃は続いている。去年5月、2年ぶりのアルバム Moyen Âge (中世)を発表し、今回の来日はそのアルバムのツアーの一環である。 モワイヤン・アージュ(中世) (直輸入盤・帯・ライナー付き)(1994年4月以降生まれの方は、2000円で見れるようです。フランス語の勉強を始めた大学の新入生の方々、ぜひ聴いてみてください。私がアンジュを熱心に聴いていたのは高校生とき。今高校生だったらなあ!) アンジュは1970年にクリスチャン&フランスシス・デカン兄弟 Francis & Christian Décamps を中心に結成されたフランスのベルフォール(ドイツとスイスとの国境付近にある町)出身のグループである。アンジュは当初ジェネシスとキング・クリムゾンの影響を強く受けていた。

つまり、ジェネシスから演劇的な要素を、キング・クリムゾンからは詩的な要素を受け継いだ。とりわけアンジュは「フランスのジェネシス」と呼ばれるが、それはある面では当たっているだろう。しかし、アンジュはプログレの世界全体ではマージナルな存在とは言え、ジェネシスと対等に扱うべきオリジナルなグループなのだ。確かにクリスチャンの独特の言葉使いとボーカルのスタイルには、同時代のフランスのグループと一線を画すオリジナリティーがある。それをピーター・ガブリエルに比するのもいいが、同時にドラマティックに歌い上げるシャンソン歌手の巨匠、ジャック・ブレルやレオ・フェレの系譜を見ることもできる。実際、彼らの最初の成功は1973年のアルバム Le Cimetière des Arlequins (道化師の墓) に収められた ‘Ces gens-là’ である。これはフランスの国民的歌手(出身はベルギー)のジャック・ブレルのカバーであり、今も重要なレパートリーとして歌い継いでいる。ブレル自身もこのカバーを歓迎していた。 新ノア記(紙ジャケット仕様)異次元への罠(紙ジャケット仕様)

先にも書いたが、私がアンジュを聴いていたのは1980年前後、中学から高校時代にかけてで、まさかこのバンドが結成から40年以上も存続し、さらに来日して、自分がそのプロモーションのお手伝いをするなんて夢にも思わなかった。私が初めて手にしたアンジュのアルバムは Guet-apens (邦題:「異次元への罠」、1978年)。当時キングレコードや日本フォノグラムがユーロロックのアルバム・シリーズを出していて、それは後者が出した一枚だった。これとAu-delà du délire (邦題:「新ノア記」、1974年、原義は「錯乱の向こうに」)や Emile Jacotey (邦題:「エミール・ジャコティのお伽話」、1975年)を同シリーズで聴くことができた。いずれも黄金期の傑作として名高い作品である。

当時のフランスのプログレッシブロックの情報源といえば、キングレコードのたかみひろし氏が書いたライナーノーツくらいだった。田舎に住んでいたので、『Fool’s Mate』や『Marquee Moon』といった専門誌は入手困難だったし(笑)。 それから数十年を経た現在の音は、プログレというよりは、それをベースにしつつ、新しい音楽の要素を吸収した洗練されたロックと言うほうがふさわしい。アルバムには実に多様な曲が収められ、バランスよく構成されている。

クリスチャンも昔のような突拍子もない感じは消え、円熟したボーカルを聞かせてくれる。すでに65歳を過ぎているが、豊かな声量は衰えてはいない。’Tueuse A Gages’ や ‘Hors la loi’ のようなストレートなロックを聴けばそれを実感できるだろう。一方でプログレの流れを汲むバンドとして10分以上の大作を組み込むことも忘れない。前作のタイトル曲 ’Le bois travaille, même le dimanche’ (木は日曜も働く)に匹敵する今回のドラマティックなレパートリーは ’À la cour du roi Nombril’ (へそキングの宮殿!?)だ。

be-uncool.com/ (詳細はコチラ)

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