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プラダの香水 CANDY L’EAU でフランス語 -レア・セドゥ主演のキャンペンフィルム

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「プラダ PRADA」が、女性向けの新香水「プラダ・キャンディロー PRADA CANDY L’EAU 」を発表しましたが、ロマン・コッポラ Roman Coppola とウェス・アンダーソン Wes Anderson によるキャンペーンフィルムも同時に公開されました。ふたりは『ダージリン急行』や『ムーンライズ・キングダム』でも共同制作しています。そして香水のイメージモデルを務めるのは、映画『マリー・アントワネットに別れをつげて』でヒロインを演じたフランス人女優のレア・セドゥ Léa Seydoux。 キャンペーンフィルムでは香水の名前でもあるヒロイン、キャンディを演じ、3つのエピソードから構成される奇妙な三角関係がコメディタッチで描き出されていますが、これは1962年に撮られたフランソワ・トリュフォーの『突然炎のごとく Jules et Jim 』を意識しているようです。とすれば、レア・セドゥが演じるキャンディはジャンヌ・モローの演じたカトリーヌに対応することになりますね。(5月27日追記:レア・セドゥ主演、アブデラティフ・ケシッシュ監督の “La Vie d’Adèle” =Blue is the warmest color が2013年のカンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞!いきなりレアがパルム・ドール女優になってしまいました。これからも注目ですね。監督はチュニジア系のフランス人、映画はフランスのコミック原作として制作されました) フィルムの内容もなかなか面白いので、簡単なフランス語の表現を聴き取ってみましょう。

最初のエピソードの最初の台詞は(0:08)、 Comment dit-on « banana split » en français? 「バナナスプリット」はフランス語で何て言うの? これは応用が利く表現です。例えば、 Comment dit-on « I love you » en français ? 「アイ・ラヴ・ユー」はフランス語で何て言うの? -« Je t’aime ». 「ジュ・テーム」よ。

キャンディが自己紹介をします(0:40)。 Bonjour, je m’appelle Candy. これはわかりますね。

店から出て行く直前のキャンディの台詞は(0:45) Nous pouvons arriver à la séance de 7:15 si nous courons. 走れば7時15分の上映に間に合う。

C’est moi qui régale. 私がおごるわ。 C’est ~ qui は強調構文です。主語を強調する場合は、qui を使います。régaler は「おごる」を意味する動詞です。

2つ目のエピソード。 バースディケーキをキャンディに差し出します(1:50)。

Goûtez, s’il vous plaît, Mademoiselle! Je suis entré par la fenêtre. 食べてみてください、マドモワゼル。私は窓から入りました。 Goûtez は vous の形の命令形、Je suis entré は enter の複合過去、助動詞に être を使います。

ケーキをほおばりながらキャンディが最後に言う台詞は(2:22)、 Dansons! 踊りましょう! danser の nous の形の命令形で、英語の Let’s ~ の意味になります。

3つ目のエピソード。 美容室で髪をセットしてもらいながら(目にはキュウリのパック)(3:00)、 Je me demande encore combien de temps on pourra être heureux tous ensemble. みんな(=3人)一緒にどのくらいのあいだ幸せでいられるかしら? – Qui sait ? 誰もわからないよ。 – Est-ce important ? そんなこと重要?

Je suis prête. 用意ができたわ。 -Très bien! すばらしい。 –Pas mal! 悪くない。

se demander は自問する。 combien de temps ~ は間接疑問文になっています。 pourra は pouvoir の単純未来形 Qui sait? は反語。誰がわかるか?→誰もわからない。 最初はもめていた男2人も最後はすっかりその気になっていますね。

バックに流れる音楽も印象的です。 最初のお店のシーンで流れるのは、お馴染みフランス・ギャルの「新学期」

France Gall – Le temps de la rentrée

映画館でポップコーンをほおばるキャンディの背後に流れる、ギターのリフが印象的な曲は、ジャック・デュトロンの「アイドル」。ショービズに搾取されるアイドルが、「彼らが僕を殺しに来る、僕は死ぬ、助けてー」と歌う内容です。デュトロンはフランソワーズ・アルディの夫でもあります。

Jacques Dutronc – L’idole

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