フランスからグローバリゼーションとオルタナティブを考える新しいフランス学

ヴァレンタイン・デイの贈り物 – こんな一冊はいかが?

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ヴァレンタイン・デイまであと数日。チョコレートはもう買ったけど、ちょっとものたりない。Something elseがあるといいなと思っているあなた、おしゃれセレクトショップやブランドショップを覗いても決め手に出会えなかったあなた、本を贈ってみてはどうでしょう?

でも、あまりにもインプレッションの強い本を添えるのは考えもの。あまりスウィートだったり、立派だったりすると、もらう方はちょっとしんどくなるかも。そこでおすすめするのが本のガイドブック。選び抜かれた本の中からこれぞという一冊に辿りつくことができるし、気に入った本の作者の別の作品を追うことも可能。いい本のガイドブックは、視界を開き、読み手をわくわくとその気にさせてくれます。 六本指のゴルトベルク (中公文庫)今回お薦めしたいのが、クラッシック・ピアニストで評論・エッセイのジャンルでも活躍する青柳いずみこさんの『六本指のゴルトベルク 』(中公文庫)。

日本、海外からミステリを含めジャンルを問わずセレクトされた本のキーワードはただ一つ。「音楽と人との関わり」を描いていること。本から流れてくる音楽もクラシックからジャズまで幅広いです。 軽やかに織り込まれた演奏者の心理や逸話は、青柳女史がプロのピアノ弾きであることもありとても興味深く楽しいものですが、それはあくまで装飾符。この本がひときわ響くのは、取り上げた本を通じて、音楽に関わり憑かれた人々とその心模様を生き生きと描いていてくれるからなのです。

紹介された本の作者達も音楽を題材にするほどそれなりに音楽に憑かれているわけで、素材が最高に鳴り響くように作品を作っているわけですが、作者がこだわる音楽が作中で生まれる瞬間を、この本はぱっとつかんで絶妙な形で披露してくれるのです。いい音楽って、音が実際にプレイされていなくとも心蕩かすものなのですね。 ピンと来た本があれば、2人で本屋へ走るだけでなく、CDを探しにいって一緒に聞いてみるのもまた一興。2人の世界をより広く深くするスパイスになるかもしれません。ジャンルを問わず「あの曲のあの部分がね・・・」と熱く語る彼がいるあなたに、特にお薦めします。(日本では知られていない今のフランスの小説がいくつもセレクトされているので、このプログの読者の方にも楽しく読めるのでは。)

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GOYAAKOD=Get Off Your Ass And Knock On Doors.

大阪市内のオフィスで働く勤め人。アメリカの雑誌を読むのが趣味。 門外漢の気楽な立場から、フランスやフランス文化について見知った事、思うことなどをお届けします。