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『フランス、幸せのメソッド』 セドリック・クラピッシュ監督

『フランス、幸せのメソッド』という邦題がつけられ、『プリティ・ウーマン』的なオシャレな玉の輿映画をイメージさせたいようだが、そういう類の映画では全くない。原題は的確に映画の内容を表している。”Ma part du gâteau” (私のパイ...
2012/Dec/10 / category: 映画政治・経済

今月のあるうち読んどきヤ!:『女ひとりの巴里ぐらし』

キャバレーが気になって仕方がない。日本の、ではなくパリのである。フィルム・ノワールにもちらちら出てくるキャバレーは、フランスでしかお目にかかれないものだと思う。洗練された踊りと音楽、芸事、そして美しい女たちのヌードが無理なく一体となったショ...
2012/Nov/30 / category: 本・文学

『宮台教授の就活原論』

小4の息子の周囲ではすでに「お受験」に向けて塾通いを始める友だちがぽつぽつ出始めている。友だちのT君は電車で20分かかる遠くの塾まで通い、帰宅は午後10時を過ぎるのだという。中学受験は「いい学校、いい企業、いい人生」の重要な関門である。しか...
2012/Nov/26 / category: 本・文学政治・経済

『ぐりとぐら』とフランス語

子供に絵本を読み聞かせるときには、やはり自分が好きだった本を読んでやりたいと思う。そんなとき、もはや古典中の古典とも言えるのが、『ぐりとぐら』だ。1963年の初版以来、10カ国語に翻訳され、世界中で読み継がれている。知っている人も多いと思う...
2012/Nov/14 / category: 本・文学

大人な感性で読みたい児童書:『ヤーク』

子どもと一緒に大笑い!幸せを絵に描いたようなこの風景、実はこと話が読書となると、実現するのは結構難しい。「変な顔」に代表されるヴィジュアルレベルの瞬間的な笑いの反応を除けば、親子が共有する笑いの間には、通常タイムロスが生じる。子ども心をくす...
2012/Nov/04 / category: 本・文学

今月の1曲  “Les Chansons des Vieux Amants” Rachida Brakni 

フランスの女優さんは、ゲンズブールのおかげか(?)レコードを吹き込んでいる人が結構います。B.B.にカリーナ、ドヌーヴ、ジャンヌ・モローもレコードを出してます。最近ではメラニー・ロランがレコード・デビューしてましたね。フランス伝統の音楽スタ...
2012/Oct/31 / category: 音楽

今月の「あるうち読んどきヤ!」 :石牟礼道子 『食べごしらえ おままごと』 

最近読んだ群ようこのエッセイによると、東京都心のマンションでは住民の出す生ゴミの量が激減しているそうだ。上手に処理しているから?いえいえ、家で料理をすることを放棄し、食事はデパ地下で買うからなのだ。仕事で忙しいカップルだけではなく、定年退職...
2012/Oct/29 / category: 本・文学

海に沈む太陽を見下ろすブドウ畑とワイナリー

ツィッターを通して知り合った人たちと直接会うという経験を何度かしたが、この出会いは最も重要な出会いのひとつとなった。ツィッターはその人が誰か(つまり地位や肩書き)ではなく、何を書いているかによって判断される。素をごまかすことはできない。高作...
2012/Oct/18 / category: ライフスタイルバカンス・旅行

大野更紗著 『困ってるひと』:「これが、苦しむ、ってことか」

大野更紗氏、上智大学の学部生の時代からビルマの難民の方々のお世話に奮闘し、晴れて(?)院生となりタイでのフィールドワークに打ち込もうとした矢先、病名も治療方法もわからぬ難病に倒れ、思いもかけず自分がお世話される側に。今まで何気なく出来ていた...
2012/Oct/14 / category: 本・文学政治・経済

『最強のふたり』でフランス語!

日本でも9月1日からフランス映画『最強のふたり』が公開されたが、今もなお快進撃を続けている。これまで『アメリ』が保持していた2310万人というフランス語で撮られた映画の世界観客動員数をも抜いてしまったようだ。さらには来年度のアカデミー賞「外...
2012/Oct/13 / category: 映画

今月の1曲 “La Javanais” Iggy Pop 

9月になると個人的に聴きたくなるのが、この曲。暑さが和らいだ屋外で、サンドレス姿の妙齢の女と男が踊っているイメージが浮かんでしようがないのです。誰にでも歌える曲ではない(女子はダメ、甘い顔の坊やがクルーナー気取りで歌うのは論外)のでいつもオ...
2012/Sep/30 / category: 音楽

北原みのり 『毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記』

2009年秋「婚活サギ女」「練炭女」「平成の毒婦」などの言葉と共に、センセーショナルに報道された殺人事件。この事件は「男を食い物にした女の事件」として「常識」ある人々を震撼させたが、この事件に当初から違和感を感じた人は多かったのではないだろ...
2012/Sep/27 / category: 本・文学政治・経済

『クーリエ・ジャポン』8月号&9月号をまとめてナナメ読み!

東大で最も読まれているという触れ込みの『クーリエ・ジャポン』。確かに面白く、ためになる記事が多い。私は大学の図書館に入っているのを読むことにしているので、借りて熟読できるのはバックナンバーになってから。しかし2、3カ月の遅れなど問題ない。も...
2012/Sep/25 / category: 本・文学

今月の「あるうち読んどきヤ!」: 『おじいちゃんのひみつ』

ブックストアに行くと、まず立ち寄るのが新刊の売り場。世に出たばかりの色とりどりの本達が、Try me!と誘ってきます。しかしスポットが当たっているのも数週間がいいところ。いつの間にか別の棚に移されたり、二度と日の目を見ない運命のものも・・・...
2012/Sep/23 / category: 本・文学

乃木坂46~フランス語訳詩付ミュージックヴィデオ『走れ!Bicycle』

乃木坂46(48ではない)を御存じだろうか。今をときめくAKB48の公式ライバルとして活動する秋元康プロデュースのアイドルグループである。「46」の由来は「AKB48より人数が少なくても負けないという意気込み」らしい。AKBは2012年9月...
2012/Sep/18 / category: 音楽

ルツェルン音楽祭にエレーヌ・グリモーが登場!

ルツェルン音楽祭と言えば、ヨーロッパの夏を代表するクラシック音楽の祭典の一つだ。既に70年以上の歴史を持つこの音楽祭は、スイスのドイツ語圏都市ルツェルンで例年8月から9月にかけて1か月ほどに亘って開催される(2012年は8月8日から9月15...
2012/Sep/16 / category: 音楽

黒カナリアのぶらりヨーロッパ一人旅 (フランス+スイス+ベルギー+ちらっとオランダ編)③

週末には再びタリスでベルギーへ。小一時間の旅路。ブリュッセル南駅だけは近代的だけれど友人宅に近いゲント駅は古く、エスカレーターもリフトもなし。他の駅もほとんどご同様らしい。 (さらに…) ...
2012/Sep/14 / category: バカンス・旅行

After a fuss….ディオールを巡るあれこれについての雑感②

ラフ・シモンズは、様々な個性が集うファッション業界でもひときわユニークな存在だ。まず、彼のバックグラウンドには将来を暗示、予感させるような要素が全くない。本人曰く「文化も何も全く何もない場所」のワーキングクラスの家に生まれ、森と農場と家畜に...
2012/Sep/12 / category: ファッション・モード
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